
アンケートを回収したものの、集計に何日もかかってしまう。
設問ごとの件数やクロス集計を、毎回手作業で作り直している方も多いはずです。
結論から言うと、回答が数十件ならエクセルの関数とピボットテーブルで十分に集計できます。
一方、1人1ファイルで回収した回答が何十件もあるなら、マクロ(VBA)で取り込みから集計までを自動化するのが近道です。
この記事では、次のことがわかります。
- エクセルでできるアンケート集計の種類
- COUNTIF関数とピボットテーブルを使った集計の手順
- 回答ファイルが多いときに、マクロで一括集計する流れ
- セルネッツが公開しているサンプル(アンケート用紙と回答データ作成ツール)の使い方
これまで弊社では、様々なExcel業務の効率化をお手伝いさせていただきました。
中でも、「アンケート調査」によるデータ集計・分析レポート作成については、多くのご依頼をいただきました。
その背景は特別な理由がある訳でもなく、低料金で手軽に収集データを集計するには、Excelが最も向いているという事なのだと思います。
一方で、Excelマクロの実際の動作サンプルについては、「現物すら見たことがない。」という方も少なくありません。
そこで本コラムでは、集計の基本に加えて、弊社のExcelマクロ(VBA)のサンプルも公開しています。
マクロの動きを、実際に手元で体感してみてください。
アンケートの集計・分析を手作業で行っている方へ
- 回答用紙のExcelを1件ずつ開いて転記している
- 設問ごとのクロス集計を毎回手で作り直している
- 集計が終わるまでレポート作成に入れない
そのお悩み、アンケート集計のExcelマクロで解決できます。Excel専門のシステム開発会社『セルネッツ』なら、回答ファイルの一括取り込み、設問別の集計表、分析レポートの自動出力などを作れます。今のアンケート用紙の形式を生かしたまま自動化できます。
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エクセルでできるアンケート集計は3種類
アンケートの集計は、単純集計・クロス集計・自由回答の集計の3つに分けられます。
目的に合わせて、使う機能を選びます。
| 種類 | わかること | エクセルで使う機能 |
| 単純集計 | 設問ごとに、どの選択肢が何件・何%選ばれたか | COUNTIF関数、SUM関数 |
| クロス集計 | 年齢・職業などの属性ごとに、回答がどう違うか | COUNTIFS関数、ピボットテーブル |
| 自由回答の集計 | 感想・ご意見にどんな内容が多いか | フィルター、COUNTIF関数(キーワードを数える) |
どの集計も、最初に「1行=1人の回答、1列=1つの設問」の一覧表(ローデータ)を作るのが前提です。
この一覧表づくりが、手作業では最も時間のかかる部分です。
関数とピボットテーブルで集計する手順
一覧表ができていれば、集計そのものは関数とピボットテーブルで短時間に終わります。
単一回答(1つだけ選ぶ設問)はCOUNTIF関数で数える
「満足」「やや満足」などの選択肢ごとに、=COUNTIF(回答の列,”満足”) のように件数を数えます。
件数を回答者数で割れば、構成比(%)も出せます。
複数回答(いくつでも選べる設問)は「1と0」で入力してSUM関数で合計する
選択肢ごとに列を分け、選んだら1、選ばなければ0を入力します。
各列をSUM関数で合計すると、選択肢ごとの件数になります。
1つのセルに「A,C」のようにまとめて入力すると集計しにくいので、避けてください。
クロス集計はピボットテーブルが早い
一覧表を選んで[挿入]→[ピボットテーブル]を選びます。
行に属性(年齢など)、列に回答、値に回答の個数を置きます。
決まった形の表に数字を入れたいときは、COUNTIFS関数で条件を2つ指定して数えます。
項目ごとに合計を出す方法は、エクセル集計のやり方4選と自動化すべきかの判断基準で詳しく解説しています。
回答ファイルが何十件もあるならマクロで一括集計する
エクセルのアンケート用紙を配って1人1ファイルで回収すると、一覧表への転記が大きな負担になります。
この転記こそ、マクロ(VBA)で自動化しやすい作業です。
マクロで自動化すると、たとえば次の流れをボタン1つで実行できます。
- 回収した回答ファイルを、1つのフォルダにまとめて置く
- マクロがフォルダ内のファイルを順に開き、回答を一覧表に1行ずつ書き出す
- 一覧表から、設問ごとの集計表とグラフを作る
- 報告用のシートやPDFとして出力する
手作業との違いをまとめると、次のとおりです。
| 比べること | 手作業(関数・ピボット) | マクロ(VBA)で自動化 |
| 回答ファイルの取り込み | 1件ずつ開いてコピー・貼り付け | フォルダ内のファイルをまとめて取り込む |
| 転記ミス | 件数が多いほど起きやすい | 同じ手順で処理するので起きにくい |
| 毎回の集計 | そのたびに表を作り直す | 同じ形式なら繰り返し使える |
| 向いているケース | 回答が少ない、1回だけの調査 | 回答ファイルが多い、定期的に行う調査 |
VBAで項目ごとに集計する具体的な書き方は、連想配列でグループ集計を効率化で紹介しています。
大量のデータ集計をマクロで効率化した例として、官公庁の統計白書作成における改善事例もご覧ください。
サンプルで試す:アンケート用紙と回答データ作成ツール
マクロの動きは、実際に触ってみるのが一番わかりやすいです。
弊社のサンプルを、プログラム・ソースごと公開しています。
Excelアンケート回答データ生成ツール ※ソース公開版
まず、実際の動作を体感いただく為には、「Excelアンケート用紙」や「Excelアンケート回答データ」が必要ですので、以下のSampleをダウンロードいただき、まずは、実際の処理速度を体感ください。

サンプルをダウンロードする anketo_kaito_make.zip【206KB】
解凍後Fileについて
この度の「Excelマクロ(VBA)ツール」は、以下、3つの目的により、[ソース公開版]といたしました。
- 「操作性を体感いただきたい」
- 「処理速度を体感いただきたい」
- 「有用性を知っていただきたい」

セルネッツ流コーディングを公開します。
プログラム・ソースは、セルネッツExcelVBA標準化ガイドラインに沿った記述となり、「勉強用」カリキュラムなどで、お役立て頂ければ光栄です。
以下の構成がフォルダ内に展開されます。

- 01_OUTフォルダ:作成した回答データの出力先
- ★アンケート用紙Sample【第006版】.xlsx:セミナー受講者アンケートの用紙(集計シート付き)
- 01_アンケート回答データ作成ツール【第011版】.xlsm:架空の顧客96人分のデータをもとに、回答済みのアンケートブックを作るマクロ
ダウンロード後の操作手順
- zipファイルを展開し、「01_アンケート回答データ作成ツール」を開く
- MENUシートの[11:アンケート回答Dummyデータ作成]ボタンを押す
- [入力元]で「★アンケート用紙Sample」を、[出力先]で「01_OUTフォルダ」を選ぶ
- 作成する件数(最大999件)を入力し、[確定]を押す
- 01_OUTフォルダに、回答済みのアンケートブックが指定した件数だけ作られる
できあがったファイルは、「1人1ファイルで回収したアンケート」と同じ状態です。
これを手作業で一覧表にまとめる手間を想像すると、自動化の効果がつかみやすくなります。
【マクロが動かない場合】インターネットから取得したファイルのマクロは、既定でブロックされます。
ファイルを右クリックして[プロパティ]を開き、[全般]タブの[許可する](ブロック解除)にチェックを入れてください。
(参考:Microsoft Learn「インターネットからのマクロは、Office で既定でブロックされます」)
アンケート集計を自動化するときの注意点
自動化の成否は、アンケート用紙の作り方で決まります。
- 用紙の形式をそろえる:回答者が行や列を追加すると、マクロが回答の位置を見つけられなくなります。入力欄以外はシートの保護をかけておきます。
- 表記ゆれを防ぐ:「満足」と「まんぞく」のように表記が割れると、正しく数えられません。選択式の設問はプルダウンにします。
- Web版のExcelではマクロが動かない:ブラウザで開くExcel for the webでは、VBAは実行できません。デスクトップ版のExcelで使います。
- 元の回答ファイルを残す:集計のやり直しや確認ができるよう、取り込んだ後もファイルは消さずに保管します。
プルダウンの作り方は、エクセルでプルダウン連動・自動入力する方法で解説しています。
(参考:Microsoft Learn「Office スクリプトと VBA マクロの違い」)
よくある質問
GoogleフォームやMicrosoft Formsと、エクセルのどちらで集めるべきですか?
Webで回答を集められるなら、フォームのほうが転記の手間はかかりません。
一方、紙やエクセルの用紙で回収している場合や、社内の決まった書式で集計したい場合は、エクセルとマクロの組み合わせが向いています。
自由回答(感想・ご意見)はどう集計すればよいですか?
まず回答を一覧にし、内容ごとに「価格」「対応」などの分類を付けます。
分類を付けたあとは、選択式の設問と同じようにCOUNTIF関数で数えられます。
回答が数千件を超える場合も、エクセルで大丈夫ですか?
集計だけなら、エクセルでも数千件は十分に扱えます。
ただし、複数人で同時に入力する場合や過去の調査も蓄積していく場合は、Accessなどのデータベースも検討します。
選び方は、ExcelとAccessの違いを徹底比較をご覧ください。
まとめ|回答ファイルが多いならマクロで自動化
アンケートの集計は、回答を1行=1人の一覧表にまとめることから始まります。
一覧表ができれば、COUNTIF関数とピボットテーブルで単純集計もクロス集計もできます。
1人1ファイルで回収した回答が多い場合や、同じ調査を定期的に行う場合は、マクロで取り込みから集計までを自動化すると効果的です。
まずはサンプルで、マクロの動きを体感してみてください。
アンケート集計ツールの費用目安
- 集計レポートの自動作成は12万円〜(税別)
- 回答形式が複数あるなら変換は20万円〜(税別)
- Webアンケートが合う場合は正直にお伝え
参考価格(税別・基本料金込み)は、集計レポート12万円〜、複数フォーマット変換20万円〜です。Webで回答を集めたい場合など、Excel以外が向くケースは正直にお伝えします。システム導入相談やセカンド・オピニオンも、60分無料で承ります。他社との相見積もりも歓迎です。
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