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ExcelでQRコード付きラベル(シール)を印刷する方法|伝票・棚卸での活用例も解説

ExcelでQRコードは作れたものの、ラベル用紙に印刷するとずれてしまう。
伝票や棚卸で、どう使えばよいのかわからない。
そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、Wordでラベル用紙の寸法を調べ、その寸法どおりにExcelのセルと余白を合わせるのがコツです。
印刷する場所と元データを分けておけば、データを入れ替えるだけで別のラベルを印刷できます。

本記事では、A-ONEのラベル用紙(12面)を例に、QRコード付きラベルを印刷する手順を解説します。
あわせて、QRコードを作る機能が使えない環境での代わりの方法や、伝票・棚卸での活用例も紹介します。

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ExcelでQRコード付きラベルを作る前に確認すること

まず、お使いのPCでどの方法でQRコードを作れるかを確認しましょう。

QRコードを作る主な方法と向き不向き

ExcelのデータからQRコード付きのラベルを作る方法は、主に次の4つです。

方法向いている用途セルの値と連動注意点
QRコード・コントロール(Microsoft BarCode Control 16.0)Excelのシート上でラベルを作り込みたい(本記事の方法)○(LinkedCell)新しいOfficeには含まれていない。Mac版は不可
無料アドイン(QR4Officeなど)少しだけ作りたい×(画像として挿入)1つずつの作成になる
Wordの差し込み印刷(MergeBarcode)Excelのリストからラベルを一括印刷したい○(差し込み)Wordでフィールドコードを入力する
VBAで一括作成大量のQRコードを定期的に作りたい○マクロの作成が必要

QRコードを1つ作るだけの基本の手順は、ExcelでQRコードを作る基本の手順で紹介しています。
本記事では、QRコード・コントロールを使ってラベル用紙に印刷する方法を解説します。

QRコード・コントロールが使えない環境に注意

QRコード・コントロールは、Office 2024 など新しいOfficeには含まれていません(Microsoft Q&Aの回答)。
[開発]タブの一覧に出てこない場合は、AccessやAccess Runtimeを入れると使えることがあります。
詳しくはエクセルでバーコードを作成する方法で解説しています。

どうしても使えない場合は、Wordの差し込み印刷が代わりになります。
WordのMergeBarcodeフィールドはQRコードに対応しています。
Excelの商品リストを差し込み、ラベル1枚ずつにQRコードを印刷できます。

ExcelでQRコード付きラベル(ステッカー)を印刷する手順

手順は、元データの準備から印刷まで5つです。

今回は、【A-ONE】の2×6(ステッカー12枚)のステッカー用紙に「商品番号」、「商品名」、「商品カテゴリ」、そして、その商品番号のQRコードを印刷する例として、最終形が下記のようになる手順をご紹介いたします。

QRコード付きステッカーの印刷イメージ
タックシール印刷

手順1|QRコードを印刷する場所と元データの場所を分ける

実務では、QRコードを印刷する場所と元データの場所を分けるのがコツです。これにより、元データを入れ替えるだけで違うQRコードステッカーを印刷できるようになるからです。その元データを「N列」、「O列」、「P列」に商品番号、商品名、商品カテゴリの表を作成します。(下図参照)

N列〜P列に作成した商品番号・商品名・商品カテゴリの一覧
Excel商品一覧リスト

手順2|ラベル1枚分を作り、QRコードをセルに紐づける

次に、データ範囲 [B2:C4] のステッカー1枚分を作成します。セル [B2]、[B3]、[B4] に数式で元データを参照します。範囲 [C2:C4] はセルの結合で一つのセルにし、そのセル内にQRコードコントロールが入るように作成します。セル内に入れることで後のコピーがし易くなるからです。

QRコード・コントロールは、[開発]タブ→[挿入]→[ActiveXコントロール]の[コントロールの選択]から「Microsoft BarCode Control 16.0」を選んで配置します。
右クリック→[Microsoft BarCode Control 16.0 オブジェクト]→[プロパティ]で、スタイルを「QRコード」にします。

QRコードプロパティ内の[LinkedCell]にセル番地[N2]の商品番号を参照して、そのQRコードを作ります。紐づけ方は以下のとおりです。

  1. 「QRコード・コントロール」上で右クリックして「プロパティ」を選択する。
  2. 次のプロパティ画面の[LinkedCell] にワークシート上で紐づける「セル番地」を設定する。(※この例では、セル番地は、[C3]です。)
QRコード・コントロールのプロパティ画面でLinkedCellにセル番地を設定する
リンクするセル番地

これで、紐づけたセルの値が変わると、QRコードも自動で変わります。

手順3|Wordでラベル用紙の寸法を調べる

エクセルでステッカー印刷をする際に、一番難しいのが余白や幅を揃えて各ステッカーにちゃんと印刷することでしょう。エクセルの既定ではステッカー印刷の機能はありません。しかし、Microsoft Wordにはそれがあり、そちらから必要な情報を持ってこられるのです。

Wordの「差し込み文書」タブで、「差し込み印刷の開始」、「ラベル」とクリックしていき、「ラベル情報」でお使いのラベル用紙の「製造元」と「製品番号」を入れます。この例では、【A-ONE 31505】です。(下図参照)

Wordのラベルオプションでラベルの製造元と製品番号を選ぶ画面
ラベルオプション

そして「サイズの詳細」をクリックすると僕らに必要な寸法の情報が得られるのです。(下図参照)それをスニッピングツールでコピーして、エクセルに持ってきます。

Wordの「サイズの詳細」に表示されたラベル用紙の寸法(余白・ラベルの高さと幅・間隔)

手順4|セルの大きさを寸法に合わせる

この寸法情報を見ると単位はミリメートルですね。しかし、既定では行や列番号上で右クリックして「行の高さ」を見るとこの単位はポイントです。
ところが、メニューバーで「表示」、「ページレイアウト」を選ぶと、幸いこっちではセンチメートルなので、ここで調整しましょう。

寸法情報内の画像も参考にして、僕の例ではラベルの高さは42.3ミリで、一ラベルで3行使いますので、42.3÷3=14.1ミリで各行の高さを14.1ミリにします。BとC列の幅はその合計がラベルの幅(83.8ミリ)になる様にして、ラベルの間隔は「水平方向の間隔」から「ラベルの幅」を引いたものです。僕の例では3.8ミリで、ラベルの間にあたるD列をこの幅にします。

手順5|12枚分にコピーし、余白を合わせて印刷する

そして、このBとC列をE列とF列にコピペします。範囲E2:E4の数式はずれますので、元データの次の商品番号を参照するように数式を直します。

これをまとめて下に15(3行×5ステッカー分)行分コピペするとステッカーっぽくなります。
コピーした数式はまた調整して下さい。それとQRコード内のLinkedCellプロパティは固定のままなので、これに関しても一つずつ手で変える必要があります。一度設定すれば、その後は楽になります。元データを変えればステッカーの文字とQRコードが自動で全て変わってくれるからです。

QRコードの数が多い場合は、VBAでQRコードを一括作成する方法も検討してください。

最後に用紙の余白の調整です。「ページレイアウト」、「余白」、「ユーザー設定の余白」から、次の小画面でやれます。ここの単位は幸いセンチメートルなので楽でしょう。

Excelのページ設定で、ラベル用紙に合わせて余白を設定する画面
Excel側でページ設定

これが今回作ったステッカーですが、お使いのプリンターによっては最後にプレビューを見ながら微調整が必要かもしれませんが、ちゃんと幅がそろって印刷されます。

完成したQRコード付きステッカー12枚分のシート
ExcelQRコード一覧表

もちろん、同じようにバーコードのステッカーも作れます。バーコードの作り方は、Excelでバーコードを活用する方法で紹介しています。弊社ではこのQRコードやバーコードを使った高度な業務システムもエクセルで低価格で作る事ができます。

動画で手順を確認する

以下は、本コラムのYOUTUBE動画となります。静止画ではなかなか難しいという方は、理解度がぐっと高まりますので、是非、ご覧ください。

↓エクセルでQRコードをステッカーに印刷する方法 (動画: 9分22秒)

QRコード付きラベルを実務で活用する例

QRコードは、番号の手入力をなくすことで真価を発揮します。

伝票番号・顧客番号をQRコードにする

もし、各種伝票をエクセルでお作りであれば、その伝票の空いている場所に「QRコード・コントロール」を配置して、そのQRコードに、伝票番号や顧客番号を紐づけるだけで、QRコード付きの伝票になります。紐づけ方は、手順2のLinkedCellの設定と同じです。

基本はこれだけで、自動でその番号のQRコードが作成されます。そして、次の業務ステップでそのQRコードをスキャンして、入力ミスなく同じ伝票を画面に出力したり、その伝票に関係した他の情報を出力したりできるのです。

在庫置き場にQRコードステッカーを貼って棚卸する

他のQRコードの便利な活用例としては、ステッカーにQRコードと他に必要な情報を印刷して、必要な場所にそれを貼って使う事です。

例えば、倉庫や事務所で仕掛品や備品の在庫の棚卸を簡単にしたいとします。その対象商品にJANコードなどがあれば、それをスキャンしてエクセル上で棚卸数を入力して各商品とその棚卸数の一覧を最後に出すことはできます。

もし、棚卸在庫にJANコードなどが無いときに各在庫置き場の近くに各QRコードステッカーを貼って同じ事ができるのです。集計する側の表は、棚卸表を自動計算するエクセルの作り方を参考にしてください。

最近では、この部分をマイクロソフト「Power Apps」で携帯アプリを作って実装する事も可能です。

スキャナーで読み取ったときの動き

ちなみに、Excel上でそのPCにバーコードスキャナーをつないだ状態で、QRコードやバーコードをスキャンするとアクティブセルにそのスキャンした番号が出力されます。この挙動を考慮して次のステップのプログラムを作る事になります。

これは、キーボード入力タイプ(USB-HID)のスキャナーの場合です。
設定によっては読み取りの最後にEnterも送られ、アクティブセルが下に移ります。
QRコード端末とExcelVBAで検品を効率化した例は、半導体の入荷検品・在庫管理の改善事例で紹介しています。

ラベルがずれる・QRコードが読めないときの注意点

印刷のずれと読み取りの失敗は、事前の確認でほとんど防げます。

  • 拡大縮小をしない:印刷設定で「シートを1ページに印刷」などを選ぶと、寸法が縮んでずれます。「拡大縮小なし」で印刷します。
  • 普通紙で試し刷りする:ラベル用紙に重ねて透かし、ずれを確認してから余白を微調整します。
  • QRコードを小さくしすぎない:印刷後、実際に使うスキャナーやスマホで読めるかを確かめます。
  • 入れる情報は短くする:文字数が増えるほどQRコードが細かくなり、読み取りにくくなります。商品番号などの短いコードがおすすめです。
  • 他のPCで開くときは環境を確認する:QRコード・コントロールが入っていないPCでは、QRコードが表示されません。

よくある質問

「Microsoft BarCode Control 16.0」が一覧に出てきません。

新しいOfficeには含まれていないためです。
AccessやAccess Runtimeを入れると使えることがあります。
使えない場合は、Wordの差し込み印刷やアドインで作成してください。

LinkedCellを1つずつ設定するのが大変です。

ラベル12枚程度なら手作業で十分です。
数百件を定期的に印刷するなら、VBAで一括作成する仕組みにすると手間が大きく減ります。

読み取ったQRコードで伝票を呼び出すには、マクロが必要ですか?

表示するだけなら、XLOOKUPやVLOOKUP関数でも作れます。
スキャン結果を記録したり、画面を自動で切り替えたりするにはVBAが必要です。

まとめ|寸法をWordで調べ、セルと余白を合わせれば印刷できる

ExcelでQRコード付きラベルを印刷するコツは、印刷する場所と元データを分けることです。
ラベル用紙の寸法はWordで調べ、セルの大きさと余白をその寸法に合わせます。

QRコード・コントロールが使えない場合は、Wordの差し込み印刷で代わりに作れます。
伝票や棚卸に組み込めば、番号の手入力と転記ミスを減らせます。

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※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

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