代表者プロフィールインタビュー

Excel開発をはじめた「きっかけ」

セルネッツ代表取締役(竹本一道)に、Excel開発を始めたきっかけ、起業までの道のり、マクロの魅力などについて聞きました。

(インタビュー/写真 熊坂仁美)


竹本さんの経歴を教えてください。

銀行や電力会社、大手旅行会社などに出向し、汎用機のプログラムを組んでいました。高校卒業後、システム開発会社に就職して、10年間プログラマーをしていました。

 

その後IT企業のマーケティング担当を経て、製造業(170名規模)の会社に社内システム担当者として入社しました。Excelマクロの開発を始めたのはその頃です。

 

業務としてExcel開発を行ったのですね。

業務というか、自発的に始めたというのが正しいかもしれません。実はそれまでExcelマクロはやったことがありませんでした。

 

一番最初に行った開発は、受注データを元にした集計業務の自動化です。

営業事務の女性が行う集計業務をもっと効率的に行えないものかと思い、マクロの本を数冊読んでためしに作ってみたところ、それまでコピー&ペーストで行っていた作業が、ボタン一つで操作できるようになり、2時間作業が5分程度に短縮できました。

 

それが最初のきっかけですが、パソコン事務の多くは同じ作業の繰り返しであることに気づくと同時に、他部門の要請もあり、Excelマクロを使った社内での業務効率化を次々に行っていきました。

 

それまでは、基幹システムそのものにカスタマイズ(機能追加)を行って・・・といった非常にコストのかかる対応でしたが、データさえ抽出できれば実に多くの社内業務がシステム化できることを実感しながら仕事をしていました。

 

入社当時は東京支社勤務だったのですが、基幹システムの入れ替えをはじめ、全社的な規模で「業務改善」を図るため、新潟本社に単身赴任し、延べ5年にわたり勤務していました。

 

起業したきっかけは何だったのですか。

実は最初は得意のパソコンを生かして、個人向けのパソコン教室をやるつもりで起業したのですが、これが大失敗でした。

 

全く電話もならず(たまの電話はセールスばかり・・・)、セミナー集客も燦燦たる状況で人が集まらず、異業種交流会や起業セミナーに参加しながら、ネットカフェで時間を潰す日々が3ヶ月ほど続きました。

 

そんなある日、受付スタッフ派遣会社の社長から、「業務効率化に取り組んでいる不動産会社があるので一度相談に乗っていただけないか。」という依頼を受け、他に仕事があるわけでもないので(笑)提示金額”即決”でやらせていただいたところ、非常に喜ばれました。得意のExcelプログラミング開発で業務効率化をして喜ばれる

 

自分はここで勝負をしよう。そう思って事業を転換、ホームページも作り、Excel専門のシステム開発を中心に行うことになった訳です。

 

ところで、Excelでどの程度までのシステムができるんでしょうか。

Excelというと、表計算程度だろうと思う方が多いのですが、事例をもって説明をすると「こんなことまでExcelで出来るんですか」とたいてい驚かれます。

たしかに、総開発費1000万円以上のシステム開発のようにはいきませんが、「痒いところに手が届く」といった感じで、部門単位での業務改善においてはほぼ問題解決できるので、十分に満足していただけるものができます。

マクロは、Excelについている無料のプログラミング言語なので、導入する側は、サーバーを立てる必要もなければ、ライセンス料もないですし、何しろ手軽にメールで送れるので、これを活用しない手はないと思っています。

 

サポートなどはどうなるのでしょうか。

ご依頼の多くは、開発期間2ヶ月未満の「小規模システム開発」であり、ほかには「データ変換」や「ツール開発」が中心なので、

サポートの心配はほとんどありません。

 

何しろExcelですから、たいていのことは想定範囲内です。万一、不具合が生じた場合でも、すぐに修正対応できるのがExcel開発の良いところでもあります。

 

今後セルネッツははどのように展開していく予定ですか。

何よりも「プログラム」をやっているのが一番楽しく、提供したソフトウェアで業務効率化という成果があらわれ、お客様から感謝の声をいただけることに生き甲斐を感じているので、おそらく10年後も同じような仕事をしている(していたい)と思っています。

 

あまり多くを望まず、「30万以下でできる開発を数おおく」にこだわりたいと思います。

 

今後やってみたいことは、「在宅プログラマー」の育成です。

システム開発・・・といっても、Excelシステム開発に特別な環境などは必要ありませんし、比較的簡易なツール制作が多いことから、業務効率化という意味では、企業のお手伝いという面で十分に力になれると確信しています。

 

また、システム導入の主な目的は、「業務効率化」や「生産性向上」ですから、「システム開発」そのものは手段に過ぎません。

さらに、希望の予算内で目的達成と問題解決ができれば、お客様から言語の種類を問われることもありません。

 

ですので、Excelを得意とする方たちや、プログラマ経験者たちに呼びかけ、「業務効率化の駆け込み寺」といった位置付けで、企業のお力になれればと思っています。

 

全国の在宅プログラマを主軸として、低料金で業務効率化を図れる会社になれれば、ヤリガイも膨らみますから、そんな夢を実現できる会社を目指しゆきたいと思っています。